その瞬間! ゴーダは、大慌てでその場から拾った物で十字架を作り、ビクビクと呟いた。

『怨霊退散!怨霊退散!』

と、パニックに陥れていた。

『それ、他の宗教とごちゃごちゃになってるぞ。』

ジリアは、ゴーダに冷静にツッコミをした。

『でも、幽霊は未練がある時に死ぬと存在するわけだが、そうなるとやっぱりバルに殺された事か?』

 
 
ゴーダはジリアの言葉に反応して質問をした。

『巨人にはどのようにして殺されたんですか?
これは国民の謎の一つなんですよ。』

その時、王女は衝撃の事実を大声で言った。

『違います! バルさんは私を殺してなんかいません!』

ジリアとゴーダはその言葉に驚きを隠せなかった。

『え!?』

二人共同じ声を出した。

『そもそもバルさんは元々はただの人です。
私が幼い時に森で迷子になった時に探し、帰り道を案内してくれたり、小さい子供の面倒を見たり、森の動物にも好かれる平和の言葉が似合う優しい人でした。』
 
 
『ある日、私が十六歳の誕生日を迎えて、城の行事で会えなかったバルさんに会いに行ったら、バルさんはすごく大きな巨人になっていたんです。
バルさんに聞きましたら、昨日の朝に目を覚ましたら大きくなっていた、と。』

(突然大きくなった?)

ジリアはこの言葉に疑問を持った。

『それから四ヶ月後にバルさんが暴れ回るようになったわ。』

ゴーダはここで疑問を持った。

『どうして良い人間が町を荒らすようになったんだ?』

『以前から、人間は自然を破壊している、だから僕が制裁しなくてはならないと言ってました。』
 
 
『あ〜、なんだかエルフみたいな考えを持つ奴なんだな。
で、あなたは生きている間、バルを討伐する事を止めさせたのか。』

ジリアはこう言うが、王女は、これも否定した。

『違います! お父様は最初から討伐には反対していました。』

『最初から?』

ジリアには、ますます謎が深まるばかりであった。

その中で、ゴーダはある質問をした。

『では、姫様の死因は?』

その質問には王女は即答した。

『あの日、バルさんがいる場所に向かう途中に黒い服を着た男に毒のようなナイフを足に刺されて死んだの。』
 
 
『毒殺!? 妙な死に方をしてるなあ。
そうなると何か裏があるな、それも国家機密クラスの。』

と、ジリアは、ますます謎が深まるこのバルの事に関して、結論的分かった事は、今回のターゲットが鍵を握っている事を断定した。

『親分、まあ今回のターゲットを捕らえれば真相が聞けると思うっすよ。』

ゴーダは楽観的にジリアに言った。

『そうだな。』

そして、話を聞いたジリアとゴーダは、部屋を出ようとした。

『待って下さい!』

王女は突然ジリアとゴーダを引き止めた!
・・そして。






『私を連れて下さい』
 
 
王女は突然で、前代未聞の頼みにジリアとゴーダは当惑する。

『え、えーっと、幽霊を仲間にしろって、姫様、あの・・・理由は?』

『真実を知りたいのです。』

当惑する中、王女は即答した。

『私は、真実を知る事で成仏出来ると思うの。
生き物は死んだら、天に召されるべき事と考えてます。』

王女はキッパリ断言した。

ここまで言われてしまうとジリアとゴーダは、仕方ないから連れて行くしかないかと思い、ジリアは王女の同行を承認した。

『まあ、幽霊だから邪魔にはならないか。』
 
 
『親分、これなら周囲の状況や一階から最上階まで調べてくれ・・・・・・。』

しかし、王女はゴーダの発言に割り込み、

10階からには邪悪で強大な殺意で一人になっていられなくて、だからあなた方のような人達と協力して最上階に行こうとしました。』

ジリアはここである質問をした

『この塔は何階まであるんだ?』

15階です。
この塔は階段が物凄く長いのですよ。』

(ふむ、15階か・・・・。)

ジリアは、頭の中で納得をした。

ここで、ゴーダは、

『そういえば、何故リザードマンに襲われていたんですか?』
 
 
『実は、姿の消し方が分からなくて、でも通り抜けたり、周囲の確認したりなら可能ですよ。』

と、意外な事を照れながら語った。

『まあ、何とかなるか。』

ジリアは、とりあえず元グインラード国第一王女エル・グインラード王女を連れて行く事にした。

『それと、ジリアさんもゴーダさんもナレーションさんもエルと呼んで下さい。』

『分かったけど、ナ、ナレーションって?』

『いえ、気にしなくていいですよ。』



私の役の事です。
 
 
幽霊であるエルを仲間にジリア達は今いる部屋を後にした。



再び、危険な罠をくぐり抜けて前の分かれ道に戻り、そして階段への道に進んだ。






とっとっとっとっ・・・・。

なにやら、奥の曲がり角から足音が聞こえた。

ジリアは急いでエルに奥を調べるようにした。

エルは壁を通り抜け、奥にいるものに気付かれない様にこっそり覗いてみた。



先程と同じ種族のリザードマンが四体もいる。

距離からしてジリア達のいる曲がり角まで、10m位先である。

エルは急いでジリアに伝えた。
 
 
『ジリアさん、先程のリザードマンが四体もいますわ、距離からして10m程で無警戒でしたわ。』

ジリアはそれを聞いて、ニヤついた顔で、ある作戦にでる。

『よし、角で待ち伏せだ!
エルは引き続きリザードマンらを見て、3m先になったら伝えてくれ!
ゴーダ、連絡が入ったら、突撃で斬りにかかれ!
俺は、火炎魔法の準備をしているから。』

エルとゴーダは、それを聞き、それぞれの場所で準備をした!

エルは緊張しながらも、じっくりとリザードマンらを見ていた。

残り7m

6
・・


5
・・




4
・・・・・・・・









3!
 
 
『今です!』

エルのこの伝達と共にゴーダは、角から飛び出て先頭にいたリザードマンは突然の事態に対応出来ず、頭を叩き斬られ、近くの仲間も武器を構えるが時既に遅し、ゴーダは素早く切り替えて横に一撃をかまして、もう一体は首を跳ねた!

ジリアも後に続き、奥にいる残り二体に目掛けてフレイム・スペース・ゾーンショートを唱える!

『今度のは少し強めだぜ!』



ゴォォォォォォォッ!!





目の前には一本の巨大な火柱が激しく燃え上がる
 
・・・・

・・・

・・


それから時間の経過と共にジリアは合図をして魔法を止めた。
 
 
そこには、炭のような物とかつての持ち主が持っていた武器があった。

エルは即座に周辺を見渡したが特に敵はいなかった

『楽勝でしたっすね!』

ゴーダはお気楽にしゃべった。

だがジリアは謙遜して、

『いやいや、彼女がいたからだよ』

とエルを見つめて言った。







そして、ジリア達は近くにある階段から次の階へと登って行ったのだった.。 ターゲットの存在と目的、エルが殺された理由、この国の秘密、巨人に突然なったバル

ジリアの心にこれらの謎を残して・・・・・。



そして、次の階には何が待ち受けているのだろうか?


 

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